働く未来デザイン

人材定着に失敗する組織の設計ミス

人材定着に失敗する組織の設計ミス

2026年01月16日 17:35

こんにちは。

リサーチラーニングラボ代表の細井友和です。

本日は、【人材定着に失敗する組織の設計ミス】と題して論じてみたいと思います。


「採用してもすぐ辞めてしまう」「若手が育つ前に転職してしまう」

多くの企業が抱えるこの悩みの原因は、個人の意欲や忍耐力の問題ではありません。実はその多くが、組織そのものの設計ミスに起因しています。人材定着は、福利厚生や給与水準だけで左右されるものではなく、組織の構造、評価制度、育成の仕組み、コミュニケーションの流れなど、設計の段階でほぼ結果が決まっていると言っても過言ではありません。

本記事では、人材定着に失敗する組織に共通する「設計上のミス」を整理し、なぜそれが離職につながるのかを紐解いていきます。


1. 採用と育成が分断されている

多くの企業では、採用担当と育成担当が別部門、あるいは別プロジェクトとして動いています。その結果、「どんな人材を、どんなスキルレベルまで育てたいのか」という共通認識が曖昧なまま採用が行われます。

採用時には「主体性のある人材が欲しい」と言いながら、入社後の育成や評価制度では「上司の指示通りに動ける人」が高く評価される。このようなメッセージの不一致は、入社直後から違和感を生み、やがて不信感へと変わっていきます。

人材定着の第一歩は、「採る」「育てる」「評価する」が一本の線でつながっている組織設計にすることです。


2. 評価制度が行動を歪めている

評価制度は、組織が社員に向けて発する最も強いメッセージです。「何をすれば評価されるのか」が明確でない、あるいは建前と本音が違う評価制度は、社員の行動を大きく歪めます。

例えば、チームワークを重視すると言いながら、評価項目の大半が個人目標の達成度で占められている場合、社員は自然と情報共有を避け、個人プレーに走ります。その結果、組織の雰囲気はギスギスし、心理的安全性は低下します。

評価制度の設計ミスは、組織文化そのものを破壊する力を持っているという点を、経営層や人事は強く認識する必要があります。


3. キャリアの「見通し」が設計されていない

人は「ここで働き続けた先に、どんな自分になれるのか」が見えない環境に、長く留まることはできません。役職やスキル、報酬、働き方など、将来のイメージが描けない組織では、社員は常に「外の世界」と比較し続けることになります。

特に若手社員は、成長実感を強く求めます。「今の仕事が、将来の自分にどうつながるのか」を説明できない組織設計は、離職リスクを高める要因となります。

キャリアパスは、固定的な昇進ルートである必要はありません。専門職としての道、マネジメントへの道、プロジェクト型の働き方など、複数の選択肢を設計すること自体が、定着の仕組みになります。


4. 現場任せの育成構造

「人材育成は現場でやるもの」という考え方自体は間違いではありません。しかし、仕組みや支援がないまま現場に丸投げすると、育成の質は上司の能力や意欲に大きく依存します。

熱心な上司の下では人が育ち、そうでない部署では人が疲弊する。このバラつきは、組織全体の不公平感を生み、「運が悪かった」「この会社では成長できない」という認識につながります。

人材定着のためには、育成を個人の善意に頼らない設計が不可欠です。育成計画、面談の仕組み、フィードバックのルールなど、最低限の共通フレームを組織として用意する必要があります。


5. コミュニケーションの流れが一方通行

上からの指示は多いのに、現場の声が経営層に届かない。こうした組織では、社員は次第に「何を言っても無駄だ」と感じるようになります。これはモチベーションの低下だけでなく、組織への帰属意識そのものを弱めます。

定着する組織は、意見や提案が「吸い上げられる設計」になっています。必ずしもすべてが採用される必要はありません。しかし、「聞いてもらえた」「検討された」という実感があるだけで、社員の組織への向き合い方は大きく変わります。


6. 定着施策が「対症療法」になっている

離職が増えると、多くの企業は待遇改善や福利厚生の拡充に走ります。もちろん重要な施策ですが、それだけでは根本的な解決にはなりません。

本質的な問題が、評価制度や育成構造、キャリア設計といった組織の設計レベルにある場合、表面的な施策は一時的な延命措置にしかならないのです。


まとめ:人は「環境」によって定着する

人材定着に失敗する組織の多くは、「人の問題」として捉えがちです。しかし実際には、人が辞めるように設計されてしまっている組織であるケースが少なくありません。

採用・育成・評価・キャリア・コミュニケーション。これらが一貫した思想のもとで設計されているかどうかが、定着率を大きく左右します。

人が辞めない組織をつくることは、特別なことではありません。

「この組織の設計は、人がここで働き続けたくなる構造になっているか?」

この問いを、経営と人事が本気で考え続けることこそが、最も確実な人材定着策なのです。


本日はこの辺で。

次回もご期待下さい。


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