
研修をやっても成果が出ない会社の特徴
2026年01月15日 01:03
こんにちは。
リサーチラーニングラボ代表の細井友和です。
本日は、【研修をやっても成果が出ない会社の特徴】と題して論じてみたいと思います。
「毎年きちんと研修を実施しているのに、現場は一向に変わらない」
「研修後のアンケート評価は悪くないが、業績や行動に結びつかない」
こうした悩みを抱える企業は少なくありません。
実は、研修の内容や講師以前に、成果が出ない会社には共通する“構造的な特徴”があります。本記事では、研修をやっても成果が出ない会社の代表的な特徴と、その背景にある問題を整理していきます。
1.研修の目的が曖昧なまま実施している
成果が出ない最大の原因は、研修の目的が明確でないことです。
* 「とりあえず毎年やっているから」
* 「他社もやっているから」
* 「上司から言われたから」
こうした理由で実施される研修では、
「何ができるようになれば成功なのか」が定義されていません。
目的が曖昧な研修は、参加者にとっても
「聞いて終わり」「受けただけ」という受動的な時間になりがちです。
目的なき研修は、どれだけ時間と費用をかけても成果につながりません。
2.経営戦略と研修内容がつながっていない
研修が単発イベントになっている会社も要注意です。
* 経営計画
* 事業戦略
* 人材戦略
これらと研修内容が連動していない場合、
研修で学んだことが現場で使われる場面がありません。
たとえば「自律型人材を育てたい」と言いながら、
評価制度やマネジメントは従来の指示命令型のまま。
この状態では、研修で学んだ行動を取るほど評価が下がる、という矛盾が生じます。
制度と文化が変わらないまま研修だけを変えても、成果は出ません。
3.現場任せ・本人任せになっている
研修後によくあるのが、
「後は現場で活かしてください」
「本人の意識次第です」
このスタンスの会社では、研修成果はほぼ定着しません。
研修で得た知識やスキルは、
意識しなければ日常業務の中で簡単に元に戻ります。
成果を出している会社は、
* 上司が研修内容を理解している
* 現場での実践をフォローする
* 振り返りの場を設ける
といった組織的な関与があります。
研修を「本人の問題」にしている限り、成果は偶然に左右されます。
4.研修効果を測定していない
成果が出ない会社ほど、研修の効果測定をしていません。
* 受講者アンケートだけで終了
* 「満足度が高かった」で成功扱い
* 数値や行動変化を見ていない
満足度と成果は別物です。
本来見るべきなのは、
* 行動が変わったか
* 業務のやり方が変わったか
* 組織の課題解決につながったか
といったアウトカム(結果)です。
効果測定をしない研修は、
「良かった気がする研修」を量産するだけになってしまいます。
5.人事部門だけで研修を完結させている
研修を人事部門だけの仕事にしている会社も、成果が出にくい傾向があります。
* 現場の課題を十分に把握していない
* 管理職が当事者意識を持っていない
* 研修が「人事イベント」になっている
本来、育成は現場と人事の共同作業です。
現場を巻き込まずに設計された研修は、現実とのズレが生じやすくなります。
成果を出す会社ほど、
研修の設計段階から管理職を巻き込み、共通認識を作っています。
6.「研修=万能」という幻想を持っている
最後に最も根深い問題が、
「研修をやれば人は変わる」という幻想です。
研修はあくまで「きっかけ」に過ぎません。
* 職場の人間関係
* 評価制度
* 業務量
* 上司の関わり方
これらが変わらなければ、人は行動を変え続けることができません。
研修だけに期待をかけすぎると、
「また研修か…」という現場の疲弊を生む結果にもなります。
まとめ:成果が出ない原因は研修そのものではない
研修をやっても成果が出ない会社の特徴を整理すると、
問題は「研修の質」ではなく、組織の姿勢や設計にあることが分かります。
* 目的が曖昧
* 戦略と連動していない
* 現場を巻き込んでいない
* 効果を測っていない
* 研修に過度な期待をしている
これらを見直さない限り、
研修は「コスト」にはなっても「投資」にはなりません。
研修を成果につなげる第一歩は、
「なぜ成果が出ていないのか」を正しく認識することです。
もし今、
「うちの研修、何のためにやっているのだろう?」
と少しでも感じたなら、それは見直しのタイミングかもしれません。
本日はこの辺で。
次回もご期待下さい。
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